匿名組合（TK）

匿名組合（TK）とは、当事者の一方が相手方の営業のために出資をし、その営業から生じる利益を分配することを約する契約形態である。TKとは、匿名組合（Tokumei Kumiai）の略称である。

匿名組合員は契約に定めた出資義務を負い、その出資財産は全て営業者の財産に帰属する。すなわち、匿名組合員はその組合財産上に何らの権利を持たず、組合財産は民法上の組合のように当事者の共有財産とはならない。
例えば、太陽光発電事業や再生可能エネルギー投資、不動産の証券化等の際に、SPCとして設立された合同会社と出資者との間で匿名組合契約が締結されることもある。
なお、匿名組合は法人格を有さないことから、組合員に分配すべき損益については営業者において課税の対象から除外される（パススルー課税）。