労働契約承継法

労働契約承継法(会社分割に伴う労働契約の承継等に関する法律)とは、会社分割時における労働者の保護を図ることを目的に定められた会社法に関する特例法である。

会社法に基づく会社分割においては、分割会社と承継会社等が締結又は作成した分割契約等の定めに従って、分割会社の権利義務が承継会社等に包括的に承継されるが、労働契約の承継については、そのまま承継されるとした場合、労働者に与える影響が大きい。このため、会社分割時における労働者保護を図る必要があり、労働者及び労働組合への事前書面通知や会社分割にあたっての労働者の理解と協力を得る手続等について定めている。
なお、労働契約承継法が適用されるのは、会社分割を行う場合のみであり、事業譲渡や合併を行う場合には適用されない。

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