経営統合

経営統合とは、複数の企業が経営資源や戦略を共有し、シナジー効果を追求するために経営面・資本面で統合する手続きや手法を示す通称である。
「経営統合」という言葉自体は、法律や制度的な根拠のある言葉ではない。新聞等が頻繁に使用するために定着した定義が曖昧な言葉でもある。二つ以上の会社が共同で持株会社を設立し、原則として法人格が維持されたまま、その傘下に入る場合に、新聞や雑誌などで使われることが多い。持株会社が全体の意思決定に集中し、グループの戦略策定を迅速にできる利点がある。資本面で完全資本関係がない場合は、「提携」「資本提携」の言葉が用いられることが多い。

「経営統合」というフレーズは、合併や買収といった一体化や上下関係を付けるような手法ではなく、持株会社の下に並列に会社が並ぶような手法の際に用いられることが多く、日本的なM&Aの特徴とも言える「対等の精神」から生じる、使い勝手のいい用語として浸透したのではないかとも考えられる。

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