LBO(レバレッジド・バイアウト/Leveraged Buy Out)

LBO(レバレッジド・バイアウト/Leveraged Buy Out)とは、M&Aの取引手法のひとつで、借入金を活用した買収手法のことを言う。買収会社が買収対象会社の信用力に依拠して買収資金を借入れて買収を行う。一般的に、買収会社である特別目的会社(SPC)を設立し買収資金を借入れ、買収実行後、買収対象会社と買収会社の吸収合併を行うことにより、買収対象会社が買収会社の債務を承継することが多い。

LBOは買収会社において自己資金が少ない場合でも、買収が可能となるため、投資効率の高い手法といえる。一方で、買収対象会社における負債比率が高くなり、財務内容が悪化する。

例えば、10億円の企業を全て自己資金で買収し、12億円で売却すれば、売却益が2億円となるので、投資利回りは20%となる。
一方で、LBOの手法を使い、6割を借入、自己資金は4億円だけ投じた場合、投資利回りは50%となる(4億円投じて2億円の利益)。
このように、少額の投資資金に借入を交えることで、利回りを増加させる手法の効果のことを、「レバレッジ効果」という(レバレッジは、梃子の原理のこと)。

M&A用語を検索

M&A一般