新株予約権

新株予約権とは、行使することにより株式の交付を受けることができる権利のことである。
より具体的には、権利者が、行使期間に、行使条件(業績条件、勤務条件等)を満たしたうえで、権利行使価額を払い込むことにより、定められた種類・数の株式の交付を会社から受けることができる。
投資家にとっての新株予約権は、初期投資額が少額であっても、株式価値が上昇した場合に大きなキャピタルゲインを得ることのできる仕組みである。
一方で、発行会社にとっては、自社の財政状態や信用力以上の資金を調達を実現しうる手段でもある。特に、借入や増資が困難な企業においては、資金調達の最後の手段として新株予約権を活用するケースも見受けられる。
また、スタートアップ企業での人材確保等の場面においても同様に、新株予約権を用いたインセンティブ報酬(ストックオプション)を提示することによって、企業の実力以上に優秀な人材を確保することが可能となる場合がある。


【関連用語】
株式価値(Equity Value)

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